So-net無料ブログ作成
前の10件 | -

松本竣介 [絵画]

和歌山県立近代美術館で『コレクション展 2018-冬春 はじまりの景色』が開催されていて、和歌山に所用もあって立ち寄ってみました。日本の抽象絵画の先駆者村井正誠氏の戦前の作品数点も展示されていました。

murairo.jpg 『ロンバルディア』1929

油彩・キャンバス 80.8x66.0















muraip3.jpg『パチュール№3』1929-33

油彩・キャンバス 113.5x194.5


抽象画が確立された戦後の作品よりも、これら初期の作品に手探りや未知のものが感じられ新鮮な印象がありました。




マーク・ロスコの作品も2点、他に有名どころも沢山展示されていましたが、今回松本竣介の『三人』という作品に変に興味を惹かれました。松本竣介は 三十六歳 で夭折した画家ですが、子供の時に病気で耳が聞こえなくなり、薄幸の画家のイメージがあって

街.jpg作品も青系統の透明な色調で美しく、どこかに寂しさがある静謐な美しさ、音のない美、美しい静寂そんな作品を多く見慣れていたのです。

滋賀県立大川美術館蔵 「街」

bing.com/images







5人c.jpg


3人c.jpg


















左側の作品『三人』162.0x113.0cm  右側『五人』 162.0x130.0cm 1943年  油彩・キャンバス(画像をクリックしてください拡大します) 

≪三人≫と≪五人≫は2枚並べて同時に制作され、この2作品はあわせて1作品で、展覧会展示の理由で2枚に描かれているけれど、求めるところは1枚の作品で竣介にとって、とても重要なことなのだと後でわかりました。

で、今回左側の作品三人1点だけが展示されていてこの作品の奇妙さに、どうなってるの?とまじまじ見ていると錯乱されてなんだか胸が悪くなってくるし、これってどういう状況のもとで描かれ、何か意図的なものがあったのかしらん?とあまりそういったことは追及しない方なのに今回は気になり、その時は時間もなかったので退散したのですが、後日美術館へ問い合わせました。。学芸員の方によると私が指摘したことは特に今まで問題視されてなく、今後の研究課題にしていくと言われ、松本竣介のこの作品の論文サイトを閲覧してほしいとのことで、長い論文を読むはめに陥ってしまいました(*_*;。

この頃竣介はレオナルド・ダ・ヴィンチの影響を多大に受けていて『聖アンナと聖母子』の複雑な構成をもとに描いたのではないかということで、右側の作品『五人』の婦人がレンガの上に足をのせているのも、その影響ではないのかとあり、確かに『聖アンナと聖母子』では、体・足・脚が複雑に絡み合っていて、レンガに足も乗せているけれど。。。。でも左側『三人』の作品、杖を持った男性の奇妙なポーズとどう関係があるのかな?専門の学芸員が推察することがなかったのはとても不思議なことだと思えてならなかったのです。。

松本竣介という画家・作品に生涯に特に想い入れがあるわけでもなく、特別な興味もなかったですし、今も同じです。 自分の感性や知識にそぐわない作品に出会うことは多々あるし、その時は自分の持っているもので判断し処理してきました。この『三人』という作品に自分では対処しきれない独特の奇妙な不安があって、美術館サイドに尋ねたのです。 この作品が描かれた1943年頃はファシズムへの抵抗もあったかもしれないし、自分の『理想の自己』と『否定的な自己』が対立していて、現実と虚構を意識的に利用しながら『理想の自己』をめぐる壮大な幻想をつくりあげようとし、ポジティブではない微妙なアンバランスを仕掛けているのかもしれないと、その論文を読んでこの奇妙なポーズの表現になったのかもしれないと思へました。


nice!(6)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

展覧会案内 [絵画]

展覧会案内をさせていただきます。
とても寒い日が続いていますが、お立ち寄りくださいませ。

img_0_m1.jpg
nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

シクラメン [花・樹]

親しい友人に私と同じ生年月日19▽5年1月▽日生まれの人が3人もいるというのです。全世界に同じ生年月日の人は何人も居ると思うけれど、自分の友人に身近にそういった人が3人もいるというのはかなりの貴重な確率であると思われるので、友人には私を含めその2人をも大切に保持してねと言っています(*´▽`;)。

その貴重な今年の誕生日1月▽日を祝して年末にシクラメンが届きました。どんな贈り物も花より嬉しいものはありませんw(;´∀`)。小椋佳さんの詩『シクラメンのかほり』には ♪真綿色したシクラメンほど~♪清しいものはない~♪とあって白色系かと思われますが、こちらピンクの可憐な薄桃色です。届いてからそろそろ2週間以上は経つのに、、すこーおし紫が勝ってきたかなと思われるこのところですが、綺麗に健気にピンク色を保持しています。ただ私はシクラメンという花に特別な想い入れがなかったのですが、思いがけない人からの贈り物だったこともあって少しざわめき(*_*;、小椋佳さんの詩を口ずさんでみたりしてみると、なんと清楚な詩で花であったろうと、揺り動かされ、この身に響きました。それでもう一度このシクラメンをじっくり眺めて想いを馳せてみました。

DSC_0504a.jpg

なんとこの花は地中海沿岸、ギリシャからチュニジアにかけて原種が自生しているそうです。

 

DSC_0502c.jpg美しいミロのヴィーナスの首像ではなく

みつめる先は

薄桃色のシクラメンでもない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

rabo.jpg古代ヴィーナスの首像 ラボルト

アバタのヴィーナス 

薄鼠色の柔らかなデッサンが覆う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DSC_0490ac.jpg

めくるめく彩はめぐり

 

重なりあう花弁 

ひとひら ひとひら

薄紫に舞う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 DSC_0497c.jpg青い光に

 花弁は時を失い

 遠ざかる 包まれた記憶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆『アバタのヴィーナス』地中で発見された時に、顔があばた状になってることからこう呼ばれ、当時デッサンしていた頃は自分たちだけの愛称かと思っていましたが、共通の呼び名でした。

ラボルトラボルト伯爵パルテノン神殿の破風彫刻と結びつけたことから、この像をラボルトと呼ぶようになりました。一般的には『ラボルト』かな。。。この像も、もう少し横からみると大きく丸くとても魅力ある像です。

 

☆画像をクリックしてみてください。少し大きなシクラメンになります。

 


nice!(8)  コメント(6) 
共通テーマ:アート

2018年への想い [海]

初詣に行ってきました。そうです、、ここ数年、海、海原へ詣出て新たな気持ちを頂いています。去年一昨年は暖冬で日本海へ行けたのですが、今年はかなり寒いし道路情報を見てみると、北陸道はやっぱりチェーン規制が出ていて日本海は回避することにしました。。。そんなに遠くない太平洋で手を打ち(-_-)/~~~ピシー!ピシー!、手を合わせてきました(;'手;')ゞ。。

DSC_0483c.jpg 少し雲が出てきましたが良いお天気で穏やかな海原でした。去年のお正月は心地よい波音の饗宴で美しい音楽を耳にしていましたが、その穏やかな調べは続くことなく、暑い盛りの8月の個展は無事済みましたが、その前に怒涛の波が押し寄せていたのです。恋い慕う海のDNAにはただ憧れだけなので、日々平穏を下さいとか何のお願いもないのです。厳しい波、荒波はあっても、自分自身を律して過ごさなければと、そして日常の中で時として見えるけれど、するりと逃げてしまう曖昧なもの、不確かなものに遭遇したい、また、こうしてだぁれも居ない海辺で波の音を聴きながら今ある自分と遠いikimonoとの有り様に心砕かれ、明日への新しい想いを描いたりしています。。そんな海辺での2018年への想いです。

DSC_0459c.jpg曖昧な不確かなikimonoは

いつもそこにあるわけではない

この砂浜にいる黒い岩の陰にあるのだろうか








DSC_0486c.jpg打ち寄せる心地よい波の音にあるのだろうか

それとも

遠くに聞こえる潮騒のなかかもしれない 








nice!(8)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

迎春 [絵画]

明けましておめでとうございます。
~風に吹かれて~このブログにお出でいただいている皆さま幸多い年でありますように。
そして良いお正月をお迎えのことと存じます。新年の挨拶が遅くなってしまいましたが、私は頗るご機嫌でこの時を迎えています(*´▽`*)。
そして今年も心惹かれる不思議に満ちたikimonoと出会えることを願っています。


この時期の花樹ではありませんが、↓↓の作品を見ていると春の夕暮れの木蓮の花に想を馳せてしまいました。

n2016200pothole.jpg

春の夕闇にぽっぽっと咲く

白い木蓮の花

白い涙となって闇に誘う

 

『pot hole 2017 』









n.jpg


闇迫る夕暮れに

救われない無常感

深く深く沈んで闇に埋もれて行く涙

『ikimono 2011』



                           
                                                                              

白い涙はnanthi-ku.jpg

ビロードに抱かれひと粒ひと粒

闇の世界に埋もれ広がる



『antique dole 2002』 












DSC_0422c.jpg哀しさ虚しさ無常感は

包まれた白いビロード

木蓮はそんな花
その涙は 
そのまま深く沈んで

闇に埋もれて行く白い涙

『pot hole 2017』


 

                           

nice!(5)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

A Happy Christmas ☆ [雑感]

今年のX'masはこんな素敵な朱色のX'mas カードが送られてきました[クリスマス]

xc.jpg

 
とてもとても美しくて嬉しいのです。私の大好きな朱色なのです[夜]
A Chicago suburbs of Illinoisからです。
毎年毎年違ったX'masがやってきます。それはもちろんX'mas だけではなく何事も日々違うのですものね。
何故か今年はフォアローゼズ ( Four Roses)プラチナで明日乾杯することになっています。
YellowとBlackは味わったことはあるのですが、プラチナって?すっごい?どんなんやろ(^_-)-☆楽しみ♪♪



nice!(9)  コメント(7) 
共通テーマ:アート

肺呼吸と鰓呼吸 [海]

かすかな夢を見た遠い日  絹の毛布に包まれて眠った。

画像73bc.jpg肺呼吸が苦しくなる時
遠いDNAが呼ぶ鰓呼吸で大海を彷徨えば
この肺呼吸は少し楽になるのかもしれない

ikimonoはなん百万年の時を
海と陸のはざまでざわめいていた
肺呼吸が鰓呼吸にどんなに憧れても
もう帰ることなどできない
かすかな夢の絹の世界なのだ





画像72c.jpg
生贄となってこの大海に
涙が朱色に染まる時
神は許してこの身を放ち
ざわめきを
解き給うのかもしれない






とても寒かったけれど、冬の海との逢瀬を楽しんで散歩してきました(∩´∀`;)。この寒さでもここは黒潮だから?温かく藻がある海辺でした、けっこう透き通っていました。。


☆クリックしてください。少し大きな画面になります。



nice!(9)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

第7回同期展会場風景 [絵画]

第3回展から同期展の会場に使用している安田画廊様より第7回展の会場スナップをいただきました。クリックして大きくご覧ください。
安田画廊は大阪の京町堀り靭公園の北側に隣接しているレトロな安田ビルの1階にあります。
レトロなビルの中は画廊の他おしゃれな雑貨店等もあり楽しめます。

IMG_6372 (1).jpg

IMG_6379 (1).jpg


IMG_6375 (1).jpg

IMG_6376 (1).jpg


IMG_6377 (1).jpg

IMG_6378 (1).jpg





nice!(5)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

第7回同期展 [絵画]

沢山の方にお出で頂いた『第7回同期展』11月26日に終了しました。有難うございました。
今年はタブローの他に水彩画・スケッチ・習作等を一点以上出品、各自個性ある作品が観られました。PCの故障もあってアップが遅れましたが、メンバー12人の作品1点づつですがご覧ください。

そして来年は
同じ学びのところからスタートした我々、それぞれが求める美意識で共通テーマ『富士山』という思いっきり常識的なモチーフをメンバーの感覚で表現しようという試みがあります。
日本の象徴偉大な『富士山』多くの画家が描いてきたモチーフ、どんな作品に仕上がってくるかどうぞお楽しみにお待ちくださいませ!!

定森c.jpg
『私風景』F6  定森 満

田伏c.jpg
『陸橋のある街』F30 田伏 勉

mcc.jpg
『ikimono~pot hole』S30  出谷和子

岡田c.jpg
『はちすの華』P20 岡田純子

南c.jpg
『無始無終』南 賢

大西c.jpg
『菅浦』F10 大西嘉治

播間c.jpg
『遠い記憶』変形 播間公次

岩本ab.jpg
『白い花と遊ぶ』F4 岩本かずえ

岩崎c.jpg
『猫』変形 岩崎裕子

正田c.jpg
『神社参道の大杉』P10 正田陽紀

吉田c.jpg
『希望』S40 吉田治雄

加藤c.jpg
『クロ』F3 加藤美彦

nice!(6)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

Hiroyuki Miyasita Trio [音楽]

とっても久しぶりに生音のシャワーを浴びてきました。ひとつぶひとつぶの音が身体中に降りかかり、何十兆の細胞にまで達して洗い流され蘇ってきました\(^▽^)/。素晴らしいトリオでした。

DSC_0373cc.jpg

Hiroyuki Miyasita Trio
宮下博行(P)
佐々木研太(B)
木曽稔之(Ds)

DSC_0375cc.jpg
宮下博行(P)

DSC_0389cc.jpg
佐々木研太(B)

DSC_0394cc.jpg
木曽稔之(Ds)

この夜のセットリストは、コンポーザーでもある宮下氏のオリジナル曲とスタンダード曲
それにこの8月に亡くなったアメリカのギターリスト ジョン・アバークロンビー(John Abercrombie )の【Lst】という曲、ヨーロッパで活躍していたこともあったためか繊細だけど、どこか骨太な感じもした。ドラムのジャック・ディジョネットとは終生の友だったそうだ。ジャック・ディジョネットが好きだった当方先代のコレクションにCDがあるかもしれない。探してみよう♪
あとポーランドのピアニスト マルチン・ボシレフスキ(Marcin Wasilewski)のナンバー【Spark of Life 】この方はキース・ジャレットに感銘し強い影響を受けたんだそうだ。
で、、合計10曲にアンコール曲だった。

DSC_0379cc.jpg

DSC_0393cc.jpg

宮下氏はキースのように天から降ってくる音色があるし、キースとディジョネットはトリオを組んで周知の間柄だし…♬
う~ん皆どこかで繋がっているんだ♪
いやぁ~楽しく暖かな一夜になりました。
トリオの皆様ありがとうございました。

DSC_0396cc.jpg
nice!(4)  コメント(2) 
共通テーマ:アート
前の10件 | -