So-net無料ブログ作成

小磯良平『絵画』『音楽』のエスキース [絵画]

とっても興味深いデッサンが友人のLineから送られて来ました。サインを見るとR.Koisoとあります。

koiso6s.jpg


『病院の待合室に小磯良平の絵があって、なんだか新鮮な気分になりました。素敵な青年ですね。小磯良平にこんなのもあるんだーと。微笑ましくなりましたー。あっぱれ!芸術!!』なぁんて言ってきました。

そうですよね。とっても興味深く、タブローとはまた違ったのびやかで自由な勢いが感じられ、この青年からいろんな想いが伝わってきます。小磯良平氏のデッサンで、どんな状況のものかな?と思ったので詳細を知っていそうな友人に確かめました。『これは赤坂迎賓館の壁画【絵画】【音楽】の群像の下絵だよ』と教えてくれました。
☆【絵画】と【音楽】の画像リンク先は- Encounter of People, Nature and Culture -さんです。

このところ前述の松本竣介氏にしても村井正誠氏の作品をメインにと思っていたのに、今回の小磯良平氏のエスキースにしても、自分の意志じゃないところから、新たな側面を垣間見れた感じがあって、こんな出会いもあるんだなーと、小磯氏のこの作品も真近で実際に観てみたいし、大きな病院だとぶらりと見に行けるけれど、個人病院なので次回友人の診察時に付き添いとして(;´∀`)一緒に行って、この眼で観て確かめて来ようと思っています。楽しみー(∩´∀`)∩
あーぁ、胃腸外科と言っていたから、ちょと胃が痛いとかで診察してもらってもいいかなぁ(; ̄▽ ̄;)

nice!(12)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

松本竣介 [絵画]

和歌山県立近代美術館で『コレクション展 2018-冬春 はじまりの景色』が開催されていて、和歌山に所用もあって立ち寄ってみました。日本の抽象絵画の先駆者『村井正誠』氏の戦前の作品数点も展示されていました。

murairo.jpg 『ロンバルディア』1929

油彩・キャンバス 80.8x66.0















muraip3.jpg『パンチュール№3』1929-33

油彩・キャンバス 113.5x194.5

抽象画が確立された戦後の作品よりもこれ等初期の作品に手探りや未知のものが感じられ新鮮な印象がありました。





メインは村井正誠氏でしたが
マーク・ロスコの作品が2点、他に有名どころも沢山展示されていました、その中で今回松本竣介の『三人』という作品に変に興味を惹かれました。松本竣介氏は 三十六歳 で夭折した画家ですが、子供の時に耳が聞こえなくなり、薄幸の画家のイメージがあって

街.jpg作品も青系統の透明な色調で美しく、どこかに寂しさがある静謐な美しさ、音のない美、美しい静寂そんな作品を多く見慣れていたのです。

『都会』119.0x153.0cm 1940年 油彩・板 大原美術館







5人c.jpg


3人c.jpg


















左側の作品『三人』162.0x113.0cm  右側『五人』 162.0x130.0cm 1943年  油彩・キャンバス(画像をクリックしてください拡大します) 

≪三人≫と≪五人≫は2枚並べて同時に制作され、この2作品はあわせて1作品で、展覧会展示の理由で2枚に描かれているけれど、求めるところは1枚の作品で竣介にとって、とても重要なことなのだと後でわかりました。

で、今回左側の作品三人1点だけが展示されていてこの作品の奇妙さに、どうなってるの?とまじまじ見ていると錯乱されてなんだか胸が悪くなってくるし、これってどういう状況のもとで描かれ、何か意図的なものがあったのかしらん?とあまりそういったことは追及しない方なのに今回は気になり、その時は時間もなかったので退散したのですが、後日美術館へ問い合わせました。。学芸員の方によると私が指摘したことは特に今まで問題視されてなく、今後の研究課題にしていくと言われ、松本竣介のこの作品の論文サイトを閲覧してほしいとのことで、長い論文を読むはめに陥ってしまいました(*_*;。

この頃竣介はレオナルド・ダ・ヴィンチの影響を多大に受けていて『聖アンナと聖母子』の複雑な構成をもとに描いたのではないかということで、右側の作品『五人』の婦人がレンガの上に足をのせているのも、その影響ではないのかとあり、確かに『聖アンナと聖母子』では、体・足・脚が複雑に絡み合っていて、レンガに足も乗せているけれど。。。。でも左側『三人』の作品、杖を持った男性の奇妙なポーズとどう関係があるのかな?専門の学芸員が推察することがなかったのはとても不思議なことだと思えてならなかったのです。。

松本竣介という画家・作品に生涯に特に想い入れがあるわけでもなく、特別な興味もなかったですし、今も同じです。 自分の感性や知識にそぐわない作品に出会うことは多々あるし、その時は自分の持っているもので判断し処理してきました。この『三人』という作品に自分では対処しきれない独特の奇妙な不安があって、美術館サイドに尋ねたのです。 この作品が描かれた1943年頃はファシズムへの抵抗もあったかもしれないし、自分の『理想の自己』と『否定的な自己』が対立していて、現実と虚構を意識的に利用しながら『理想の自己』をめぐる壮大な幻想をつくりあげようとし、ポジティブではない微妙なアンバランスを仕掛けているのかもしれないと、その論文を読んでこの奇妙なポーズの表現になったのかもしれないと思へました。


nice!(8)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

展覧会案内 [絵画]

展覧会案内をさせていただきます。
とても寒い日が続いていますが、お立ち寄りくださいませ。

img_0_m1.jpg
nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

迎春 [絵画]

明けましておめでとうございます。
~風に吹かれて~このブログにお出でいただいている皆さま幸多い年でありますように。
そして良いお正月をお迎えのことと存じます。新年の挨拶が遅くなってしまいましたが、私は頗るご機嫌でこの時を迎えています(*´▽`*)。
そして今年も心惹かれる不思議に満ちたikimonoと出会えることを願っています。


この時期の花樹ではありませんが、↓↓の作品を見ていると春の夕暮れの木蓮の花に想を馳せてしまいました。

n2016200pothole.jpg

春の夕闇にぽっぽっと咲く

白い木蓮の花

白い涙となって闇に誘う

 

『pot hole 2017 』









n.jpg


闇迫る夕暮れに

救われない無常感

深く深く沈んで闇に埋もれて行く涙

『ikimono 2011』



                           
                                                                              

白い涙はnanthi-ku.jpg

ビロードに抱かれひと粒ひと粒

闇の世界に埋もれ広がる



『antique dole 2002』 












DSC_0422c.jpg哀しさ虚しさ無常感は

包まれた白いビロード

木蓮はそんな花
その涙は 
そのまま深く沈んで

闇に埋もれて行く白い涙

『pot hole 2017』


 

                           

nice!(5)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

第7回同期展会場風景 [絵画]

第3回展から同期展の会場に使用している安田画廊様より第7回展の会場スナップをいただきました。クリックして大きくご覧ください。
安田画廊は大阪の京町堀り靭公園の北側に隣接しているレトロな安田ビルの1階にあります。
レトロなビルの中は画廊の他おしゃれな雑貨店等もあり楽しめます。

IMG_6372 (1).jpg

IMG_6379 (1).jpg


IMG_6375 (1).jpg

IMG_6376 (1).jpg


IMG_6377 (1).jpg

IMG_6378 (1).jpg





nice!(5)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

第7回同期展 [絵画]

沢山の方にお出で頂いた『第7回同期展』11月26日に終了しました。有難うございました。
今年はタブローの他に水彩画・スケッチ・習作等を一点以上出品、各自個性ある作品が観られました。PCの故障もあってアップが遅れましたが、メンバー12人の作品1点づつですがご覧ください。

そして来年は
同じ学びのところからスタートした我々、それぞれが求める美意識で共通テーマ『富士山』という思いっきり常識的なモチーフをメンバーの感覚で表現しようという試みがあります。
日本の象徴偉大な『富士山』多くの画家が描いてきたモチーフ、どんな作品に仕上がってくるかどうぞお楽しみにお待ちくださいませ!!

定森c.jpg
『私風景』F6  定森 満

田伏c.jpg
『陸橋のある街』F30 田伏 勉

mcc.jpg
『ikimono~pot hole』S30  出谷和子

岡田c.jpg
『はちすの華』P20 岡田純子

南c.jpg
『無始無終』南 賢

大西c.jpg
『菅浦』F10 大西嘉治

播間c.jpg
『遠い記憶』変形 播間公次

岩本ab.jpg
『白い花と遊ぶ』F4 岩本かずえ

岩崎c.jpg
『猫』変形 岩崎裕子

正田c.jpg
『神社参道の大杉』P10 正田陽紀

吉田c.jpg
『希望』S40 吉田治雄

加藤c.jpg
『クロ』F3 加藤美彦

nice!(6)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

第7回同期展 [絵画]

秋めいてまいりました。毎年開催しています『同期展』第7回を迎えることになりました。
皆さまどうぞお立ち寄り下さいませ。

img_0_m.jpg

ここ2ヶ月余りパソコンの状態が思わしくなく、騙し騙しアレコレして使っていましたが、リカバリしてもダメでついにどうしようもなくなって、NECへ修理にだすことになりました。で、その間しばらく古いパソコンとiPhoneで凌ぎます。

nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

ヨコハマトリエンナーレー2017ー [絵画]

横浜美術館で開催されている『ヨコハマトリエンナーレ』2017-島と星座とガラパゴスー
関東方面へ出かけたので行ってきました。2017.8.4--11.5迄開催
コンセプトは以下だそうです。
☆「島」「星座」「ガラパゴス」は、孤立や接続性、想像力や指標(道しるべ)、独自性や多様性など、色々な捉え方のできるキーワードでもあります。このタイトルを手掛かりとして、先行きの見えない複雑な時代に、人間の想像力・創造力をもって、未来への知恵を多くの人々と共に考えていきます。

DSC_0012c.jpg
建築は丹下健三さんです。1989年11月3日に開館

一番印象深かったのはこの川久保ジョイさんの作品で
wall.jpg
「Atlas'Wall」900x450cm
Walls of the museum sanded and polished with the shape of an economic graph.
美術館の壁を紙やすりで削り磨きした作品で、自身の個人史と時間軸の中で変化する土地の価値を地図上に配置しグラフにしたものかと。。。

DSC_0050q.jpg

この作品には川久保さんの生き方やその背景にある哲学、生きざまがあるのだろうという想いは推察することができましたが、十分理解するまでには至らなかったです。
ただ作品自体はとても美しく全体からikimonoの息遣いが感じられ、磨かれ削られた細部はこんな風になっています。
画像では判りませんが、深く削られ抉られた奥深くには蠢く不思議なikimonoの存在がありました。

DSC_0051c.jpg

DSC_0045c.jpg

Walls of the museum sanded and polished とありますが、この作品は美術館自体の壁を磨いたり削ったりしたものではなくご自身が作られた作品を設置されていますが、
でも横浜美術館では現代美術を幅広く展示し扱っているので当然だと思われますが、作者の意図に沿って美術館の壁を自分の作品として扱うことができ、好みの色に素材にできるんだそうです、イベント毎に壁はやり替えるそうです。

後デンマークの作家Olaffur ELlASSON (オラファー・エリアソン)氏のワークショップがあってエチオピアの孤児救済のための照明造りに少し参加してきました。写真後ろの緑に光っている作品に足していきます。

画像4cc.jpg

DSC_0062c.jpg

赤レンガ館の方は映像作品が多く、ひとつの曲を異なる部屋(9のスクリーン)でそれぞれの肢体・仕草がまるで現実にそこに在るかのように歌い楽器を奏でていて、バラバラなようなのに9つの映像と音楽が奇妙にマッチングした不思議な空間を感じさせたRagnar KJARTANSSON(ラグナル・キャルタンソン)の作品「The Visitors」にかなり見聴き入っていました。

DSC_0085c.jpg

DSC_0088c.jpg

見えないものに想像をめぐらし、はっと垣間見られてもするりと抜けてしまうikimono達に、深く想いを馳せ憧れを強くしました。

nice!(6)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

【特別展】白洲 正子ときもの [絵画]

この展覧会は阪急うめだギャラリー で10月9日既に会期を終えていますが、アップが今頃になってしまいました。
白洲正子さんはその随筆集『かくれ里』で並大抵ではない行動力と素晴らしい感性を持たれた方だと知り、このブログでも何度も記事アップしている河内長野金剛寺の『日月山水図屏風絵』の存在を知らしめてくれた随筆集でその作家には特別な想いがあります。彼女の屏風絵の評と私のこの屏風絵の見方・想いに違いはありましたが、私が熱狂的にこの屏風絵の虜になった切っ掛けは白洲正子さんとこの随筆集「かくれ里」のことを話してくれた友人北村きちろう氏です。。感謝しています。随筆集には書かれていないことが私には見えました.。今、屏風絵はフィレンツェのウフィッツィ美術館へ出向いていて、例年の11月3日の開帳はありません。帰国後は国宝になるのかな?と思っています。

これは金剛寺屏風絵の記事です:
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-01-07
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-05-06
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-11-05

会場に入って直ぐこの打掛がありました。
「菊牡丹梅立湧文打掛」
c.jpg
同行の友と私は本当に同時に「憎いねー」と顔見合わせてしまいました。何とも可愛いくて、美しくて、それにどの模様もひとつとして同じなのがなく決して対称になっていない。

着物と帯それにちらりと見える八掛等の取り合わせが絶妙で、日常の普段着までも素晴らしい芸術作品でした。。この日本人が持っているこの感覚を世界の人達が絶賛しているのに、日本人は気が付かなかった。男性のネクタイもこんなデザインのを〆るとどんなに素敵だろうと思ったりしました。

img_10.jpg

それと田島隆夫さんという織物作家の方が描かれた彩墨画(白洲正子が付けた呼び名)が数点あってその一番左端にあった絵に惹きつけられました。桜の花枝が一輪、陶器ともガラス瓶ともとれる花瓶の口は、向う側は描かれていなくて、何も決めつけられていなくて、桜の花も瓶も全て観る側の想いに委ねられているそんな絵がありました。一体こんな絵を描く方はどんな方なんだろうと。

田島隆夫さん、この方は白洲正子さんと店主と職人という出会いから、得がたい友人となるまでの20年間絵を添えた白洲正子さんへの手紙は、彼女をなぐさめ励まし魂と魂が響き合い、二人の手紙の交流が遣され文筺となっている【白洲正子への手紙】。。。また読んでみます。
織物も他の絵も素晴らしいものでしたが、この桜の花一枝と花瓶の絵は、澄んでいて何物にも捉われないその自由さが私の心にも大きく響き、未知に暖かい何かかあるだろうと思わせてくれました。

白洲正子さんが田島さんの作品を見に行った数日後:
今年も、個展に並べる絵を選びに行って、三百枚くらいの中から六十枚程選んだ。何時間もかかる。疲労困憊する。途中で一休みしてちょっとウイスキーを飲み、すっかり終ってからゆっくり飲ませてもらい、夜中の三時頃になって帰ろうとするところで、田島さんが、どこかその辺から巻いた織物を三本か四本とり出して私に見せた。どこかその辺というのは私が酔っているからで、織物はまるで手品のように私の眼の前に現れたが、その美しさに私は感動した。
あの感動は何だろう。単に美しいものを見たという、それだけはないのだ。うまく言えないので寝言みたいなことになってしまうが、この頃、私ははかなさということをいつも思っている。人生もはかないし美もはかない。どっちみち、いずれはみんな消えてしまう。あとには何も残らない。残るとすれば自分のためにしたことではなく、他人のためにしたことだけが残るのではあるまいか。田島さんは織物を織るとき、それを着る女の人を美しくするために織る。田島さんの織る布は、田島さんを離れて、どこかで誰かを美しくするためにそこで生き、そこで残る。
そのことに私は感動したのだ。一年に一度私は田島さんの家に行き、行けば必ず何かだいじなことを教えられる。今年もそうだった。
shunroku_01_1014.jpg


nice!(5)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

本掘雄二「薬師堂」 [絵画]

渋谷【NANZUKA】で開かれていた本掘雄二氏の「薬師堂」観に行ってきました。
本掘さんの作品はご本人のFacebookで始めて見ました、それはなんとも不思議な仏像で、一体これは何だろう?素材は何だろう?と、よくよく見ると判ったのです『ダンボール』だ!驚きと感嘆で打ちのめされました。で、本物がどうしても見たくなって9月9日~10月7日まで渋谷のNANZUKAで個展されるとのことだったので、最終日になってしまったけれど本物を見てきました!。

「薬師堂」
IMG_0209.JPG

画像9c.jpg

これ等の仏像は真正面から見るとダンボールの隙間が透けて儚さのある流れに崩れそうな予感があって、そこを少し角度を変えてみると、なおかつダンボールに残された文字や色が現れ、重量感のある立体がポップ調で迫ってくるのです。

IMG_0192c.jpg

IMG_0195c.jpg

仏像はダンボールの切れ端が何層にも貼り付けられ、その切れ端をよく見ると少し焦げ目があり茶色くなっています。多分切れ端がもろもろにならないように焼いて何か接着剤のようなもので処理して止めてあるのかと思いました。一枚一枚スッゴイ作業で、そしてこんなに大きな立体になって存在するのです。

IMG_0197c.jpg

仏像のことはなんの知識もないのですがこれは、薬師如来座像で、両脇に日光・月光菩薩、さらにこれらを守る十二神将がそれぞれのポーズで荒々しく力強く配置されていました。

この両面を持った作品、繊細で流れゆく儚さと、力強く立体的である、その【HAZAMA(狭間】こそがこんなにも不思議で魅力的な驚愕の世界に導いてくれるんだと思います。

「不動明王像」
画像11c.jpg


nice!(6)  コメント(3) 
共通テーマ:アート